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平成7年1月17日に起こった『阪神・淡路大震災（兵庫県南部地震）』から約9年になります。当時のマグ二チュードは7.2（現在では7.3と判定）と観測されています。

この『阪神・淡路大震災』と同じマグ二チュード7.2の直下型地震が東京で起きた場合（いわゆる南関東直下型地震）、どのような被害がでるのでしょうか。東京都の試算によると、冬の平日午後6時の東京区部で起きた場合には揺れは最大で震度6強となり、死者は都内だけで7000人をこえ、焼失家屋は約38万棟（阪神・淡路大震災の約50倍）に達すると想定されています。

今回は、「いざ震災が発生したときにすることは…」と見直してみましょう。

ということで訪れたのは、埼玉県防災学習センター。 ここは、地震・煙体験が実際に体感できるんです。

まずはじめに『地震体験』。震度1〜7までの揺れを体感することができます。ちなみに震度7では、大きな地割れや地すべり、山崩れが発生します。

と、ここでちょっとお勉強。『マグ二チュード』と『震度』の違いってわかりますか？『マグ二チュード』は地震そのものの「大きさ」で、『震度』はある場所での揺れの「強さ」をあらわすそうです。一般的にはマグ二チュードが大きくても震源から遠くなるほど震度は小さくなるそうですよ。

まず、実際に体験する前におねーさんが説明してくれます。

地震が発生した場合には…

1.戸を開けて出口を確保
（閉めたままだと建物がゆがみ、出入口が開かなくなることも）
2.ガスコンロやストーブなどの火を確実に消す
3.テーブルや机の下へ身をかくす。
注）地震の揺れが強い場合はすぐに机の下へ身をかくしてください

説明きいて「ウムウム…」って感じなんですが、これが実際に揺れを体感すると結構実行するのが難しいですよ。震度1から徐々に震度7まで上がっていくのですが、最後のほうにはもぉ、机につかまってるのがやっとなぐらいです。これが実際に起こったことを考えるとウゥーン、おそろしいですね。

次に体験したのが『煙体験室』。ここは「実際に煙の中を歩いて出口を見つけて脱出しよう！」という体験室なのです。ちなみに、部屋の見取り図は次のとおり。 左下にある行き止まりの部屋（やじるし部分）がちょっと気になりますねぇー。おねーさんにきいても無言でうなずくだけで教えてもらえません。これは実際に見てみなければ…

レッツらゴーてなぐあいに、出発したしいな。と、まず最初のドアを開けてビックリ。これはかなりの煙です。本当に煙をたいているんじゃないかというぐらい。でもこの煙、体に害はないそうです。そう言われてみれば、なんだかこの煙甘いにおいが…

とはいっても、やっぱり身を低くして歩かないと「ゴホゴホ」とむせてしまうんです。しっかりと口はハンカチでおおいましょうね。途中、電気も消えちゃっている部屋があるんです。視野が狭くなるって不安になりますよね。これも訓練。それでもいつもどおりしいなは、「暗いよぉー、狭いよぉー」となっている訳です。
で、行き止まりの部屋は何が起こっていたかというと、このとおり（右下写真）。 開けちゃいけないって事だったんですね。

他にも、センター内には火災消火、暴風雨体験などがあります。火災消火体験は実際に消火器を使って「ビュー」っと火（火は映像です）を消すんです。暴風雨体験は雨がっぱを着て最大風速30ｍまで「ヴォォーッ！」っと体験することができます。これがもぉ、かなり顔が痛くなっちゃったりします。すごいですよー

「防災」って頭で考えてもわからない人は、一度行ってみるべきです。BY.吉岡