しいな、洞窟の中を駆け巡ってみる!
『不二洞』にはこんな言い伝えがあるんですよ。
今から約1,200年前、山中へ入った村人が野猿の集まっている小さな穴を見つけました。それが現在の鍾乳洞です。
それから数百年、探検を志した者もいましたが、洞内があまりにも大きく複雑なため成功した者はなかったといいます。そして今から400年前、藤原山吉祥寺の僧、中興開山上人が始めて最奥部まで足を踏み入れ、この洞窟を世に広め、その後は修行の場として利用されました。上人が探検したことから、洞内45か所には仏にちなんだ名称が名付けられています。
料金所で料金を払うと、「こちらから行って下さいね」と指の示す方向を見るとそこには『不二洞 350メートル(写真上)』との立て看板が。って、350メートル…登り道ですか。なんとなく看板上にいらっしゃる小人の笑った顔が「不二洞まで辿り着けるかな。ウッシッシ。」と言ってるようで生意気なんですけど。やってやろうじゃないの。こんな坂登れなきゃ、レポーターなんて務まらないわ!
…やっぱり日頃運動してないしいなの体には堪えます。けっこうな坂道で。めっちゃゆっくり坂道を登るおばーちゃんのようなしいなの横を、小学生軍団が「ワーッ!」っとかけていきます。小学生には敵わないわ、ふぅー。
洞窟入口にはドアが。
ドアを開けて入ると洞窟の中は結構明るいです。おや、奥の方は赤や黄色のライトが光ってます。洞窟の壁はコンクリートで整えられていました。入口のドアを閉めると、「ドォーッン!」と洞窟内に音が共鳴します。それもそのはず、『不二洞』の延長は2.2キロメートル、関東一の規模。どうやら洞窟内の構造も複雑みたいですよ。
どんどん進んでいくとまたドアが。ドアを開けるとつきあたりに今度は『螺旋階段』が現れます。この『螺旋階段』、 結構高いんです。「ワーイ!」とか思って勢いよく階段を登っていたしいな。あまりに早く登りすぎて目が回りそうに。まったく、一人で何してるんだか。
階段途中では上から水が「ポッチャ」。それも背中に入るし。まったく、運が良いのか悪いのか。
それにしてもなぜに洞窟内に『螺旋階段』を作ったのでしょうか。不思議ですねー
『不二洞』は面白いばかりではありませんよ。中にはかがまないと通れないところがあるかと思えば、 今度は体をまっすぐにしてでは通れないような狭い場所もあったり。気を付けないと下が水で濡れていて、滑りそうになったりもします。
これ、おっちょこちょいのしいなのことだから、「夏だし」ってサンダル履いて洞窟入ってたら今頃怪我してますよ。だから料金所で靴を貸し出してたりするんですね。『不二洞』内、革靴・サンダル厳禁。これ重要です。
『閻魔の金剛杖』なんてものもありましたよ。
『金剛杖』を7回なでると心配事・悩み事がなくなり、願い事がかなう
と言われているそうですよ。これはやっときましょ。
「(なでなで)いいことありますように。」
出口手前にはお決まりのように『観音様』がいらっしゃいます。で、やっぱり最後は頭を下げときましょう。
見学所要時間は約40分。洞窟内は上り坂だったり、めっちゃ高い『螺旋階段』を登ったり、結構体力を消耗しましたよ。これはもー、「洞窟探検」ですね。洞窟内にはいっぱい小学生がいて、「ワイワイ」楽しそうでしたよ。負けないように、しいなも「ワイワイ」してましたけれど。家族連れのパパが「ウォー!!」なんて言って子供を脅かしているなんて場面も見かけましたよ。
この他にも『滝』や『鍾乳洞』がいっぱいあるんですよ。
詳しくはこちら http://www.vill.ueno.gunma.jp/kanko/dou/doukutsu.html
不二洞
【電話】0274-59-2146
【所在】群馬県多野郡上野村大字川和11
【参拝時間】9:00〜16:00
【休場日】 12月31日〜1月2日
【料金】大人600円、子供400円
【交通】関越自動車道本庄児玉ICから462号で鬼石町方面へ。
神流川沿いに462号−299号を走り、約56km。